〜派遣看護師という生き方〜お仕事体験談ブログ・派遣会社情報・コラム

臨床経験3年で派遣ナースになって10年のフリーターナースがお仕事体験談やライフスタイルコラムをつづるブログです。主に単発で健診・訪問入浴・ツアーナース・イベントナースをしていました。お仕事内容・時給・心構え・派遣会社情報等を知りたい方の参考になれば嬉しいです^^

単発派遣の代表格・訪問入浴看護師ってどう?

おそらく、派遣ナースなら誰もが一度は

勤務を打診されたことがあるであろう職種「訪問入浴看護師」。

つねに求人があり、時給もソコソコ良い単発のお仕事なので

派遣登録して最初に紹介されるパターンも非常に多いと思われます。

 

でもさ、ずっと病院で働いきてると

どんな仕事か全然想像つかなかったりしますよね?

「自宅で入浴介助?なんかしんどそう・・・」なんてイメージが湧きます。

 

実際に一度働いてみて「訪問入浴はもういや」という人もいますし

働くまでもなく「入浴以外で」という人もいます。

逆に、私みたいにハマって何度も働く人もいますし(笑)

1日単位の単発を生かして病院勤務の傍ら

休日副業として入浴パートしてる人もいるんですよ。(超人。。。)

 

勤務のハードルが低いけれど

未経験だとイメージのわかない訪問入浴看護師について

詳しくご紹介したいと思います!

 

そもそも訪問入浴とは

介護保険のサービスです

訪問入浴は、介護保険で受けられるサービスのひとつです。

介護認定を受けた人が使えるもので

訪問入浴車という専用の車両に乗って利用者さんのお宅に伺い

持参した浴槽を設置して、入浴サービスをするというものです。

自宅のお風呂を使う「入浴介助」とは別物なのです。

 

サービスを提供するスタッフは看護師or准看護師1名と

介護士orホームヘルパー2名の合計3名以上と決められています。

つまり「看護師or准看護師1名」が必要なサービスなのです!

(※状態が安定している/介護度が軽い場合はヘルパーのみも認められていますが

 事業所としてはトラブルを避けたいので看護師を入れることがほとんどです)

 

訪問入浴ナースの役割

では具体的に看護師は何するの?というと

・バイタルチェック

・医療処置(褥瘡の手当てなど)

・入浴介助

・衣類の着脱

・記録

となります。

 

バイタルチェックと入浴後の医療処置・記録がもっとも大事な仕事

このために看護師が必要とされているんですね。

派遣で行く場合は、とりあえずこれができればOKです。

 

着替えや入浴介助はヘルパーさんたちと一緒にすることになりますし

浴槽の設置や運搬はほとんどヘルパーさんがしてくれます。

(もちろん手伝えば喜ばれますが、そんな余裕はないことが多いです^^;)

 

 

訪問入浴のお仕事の実際

訪問入浴のイメージをお伝えするために、

実際にお仕事をしてみた体験からご紹介したいと思います。

 

お仕事の流れ

(1)訪問入浴事業所(派遣先)へ出勤

・着替え

・手順や記録用紙等の確認

・その日の利用者さんの確認

・ナースバッグの準備・内容確認

 

(2)入浴車に乗り込んで出発!

 

(3)利用者さん宅到着

・バイタルチェック(たまに中止判断の場合もある)

・浴槽の準備ができたら脱衣

・洗髪→先体→お湯につかる

・入浴後の処置(褥瘡処置や爪切り、保湿剤塗布など)

・着衣

・記録

・ご家族に報告して、確認のサイン・はんこをもらう

 

(4)事業所帰着

・現場で書ききれなかった分の記録を書く

・事業所の責任者に報告

・勤務時間を確認してサイン・はんこをもらう

 

終了! おつかれさまでした☆

 

お給料

地域によって違いますが、だいたい時給1500〜2000円くらい。

日給制の場合もあります。

訪問入浴自体、介護保険給付額が地域によって違うので

(都市部には加算がある)

看護師のお給料も都会の方が高いですね。

都会のほうがしんどいですけどね・・・

移動時間短いしマンションだと運ぶ距離が長かったりして^^;

 

基本的に残業すれば残業代つくし

利用者が少なくて早く終わればその分減ります^^;

私が使ってた派遣会社では、

少ない場合は4時間とか5時間とかの最低保障がありました。

(これが派遣のいいところ。パートだと1日1件で2時間とかありえます。。。)

 

気をつけること

いちばん重要なのは、ケアの場が病院ではなく自宅だということです。

つまり主役は利用者さん。

病院でももちろん主役は患者さんであるべきですが

自宅に伺うという点から、

病院以上にその人の生活を尊重する必要があります。

 

具体的には

その褥瘡処置の仕方おかしいよ〜

って思ってもストレートに言わないとか

今日そんなに寒くなくない?って思っても

本人がこれ着たいっていう服を選ぶとか

まあ、そういう些細なところなんですけどね。

 

わたしたちが医療的な見地から正しいと思っていることを

押し付けてはいけない場面が多々あります。

どうしてもそれはダメだよ! なんてことも

その場では言わずに

ヘルパーさんにそっと相談するくらいの慎重さが必要です。

 

とくに派遣の場合、その日初めてきた看護師の不用意なひとことで

信頼関係が 壊れてしまうことだってあると肝に命じなければなりません。

(私が伝えたお湯の温度が「いつもと違う」と

 クレームになった経験があります。。。)

 

事業所によってやり方が違う!

けっこう「訪問入浴あるある」ですが

事業所によって手順がだいぶ違うことがあるんですね。

なので、派遣先が変われば

そこでは新人というつもりでいちから教えてもらったほうがいいです。

 

ナースはバイタルと着替えさえやってくれたらOK!というところも

手が空いてるんだったら荷物運んでよ! っていうところもあり

本当にそれぞれなんです。

 

ずっとそこで働いてるヘルパーさんはそれが当たり前になっているので

ナースがちょっと違う動きするとペースが乱れたり

聞かれなければ分かってるものだと誤解されたりして

空気が悪くなるもとになってしまうので^^;

 

聞かれない限り「別の会社ではこうでした」とかは

言わないほうがいいです。

それが批判って受け取る人もいますからね〜(汗)

(向上心から他の会社のやり方を知りたいという人もいるので

 聞かれたら答えるのはOKです)

 

訪問入浴の不安と疑問

なぜ求人が多い?

事業所が多くてどこも人手不足なんですが

これは訪問入浴の拘束時間の長さと

正社員のお給料の安さのせいじゃないかと思ってます。

 

朝から夕方まで入浴車を稼働させないと利益が出ないわけですが

長時間働けるナースは病院や施設に行くし

子供がいて短い時間しか働けないナースは訪問入浴できないので。

 

派遣だと時給も高いですが、

訪問入浴正社員ナースって月給27万ボーナスなしとかなので

お給料面では病院には到底及ばないんですよね・・・

財源が介護保険だから、勤め続けても上がることはないでしょうし。

 

そんなわけで、どこの事業所も

ナース確保には悩んでいるものと思われます。

 

体力的にしんどくない?

しんどくなくはないですが

個人的には病院のフルタイムよりは全然楽です(笑)

夏や冬はけっこう大変ですけどね・・・

とくに夏ね・・・気温が体温超えてくると

1軒目で化粧全部流れ落ちますからねwwww

 

1日何件くらい回るの?

事業所によっていろいろですが

4件〜8件くらいが多いと思います。

私の経験では、最大11件最少3件でした。

だいたい1件1時間くらいですね。

都会だと家と家が近いので件数が増える傾向にあるような気がしますw

 

空き時間があると、事務所で雑用頼まれたり

(カルテの整理とか)

もどる時間がないとみんなで車内でお昼寝したりしてましたw

 

荷物とか運ばないといけないのでは?

運べるなら手伝うと喜ばれますが

単発派遣ナースにそこまで期待する事業所はほとんどありません。

浴槽重いですからね〜

家に傷つけてもいけないし、

無理しないほうがいいですよ。

 

車酔いしやすいんです・・・

私も酔いやすいですwwwwww

運転の荒いヘルパーさんに当たるとグロッキーになりますwwwww

 

あとは、勤務時間を短くさせたい派遣先だと

「車内で記録書いちゃってください」とか言われるので

そういう派遣先に当たるとキツかったですね。。。

 

車酔いに弱い場合はさきに

「酔いやすいので車内で記録書くの無理ですけどいいですか」

って言っちゃうのが手です。

それでダメっていう派遣先に断られても

ちゃんと別の働き先はあるから大丈夫です。

 

手荒れしやすいんです・・・

私も手荒れには悩みました!

結論から言えば、手袋使わせてもらって解決しました!

自腹ですけど、肘まであるポリエチレンロング手袋(食品用)を買って

「手荒れしやすいので」って利用者さんに断って使いましたが

嫌な顔されたことはありません。

(楽天で50枚700円くらいで買えます)

 

医療現場ではもう感染予防に手袋って当たり前ですが

介護業界だと

「手袋して入浴介助すると利用者さんが汚いって言ってしまうのと同じことなので、

 尊厳を傷つけないために素手でお願いします(ドヤァ)」

っていう管理者さんとかいるんですよ。

マジです。会ったことあります。

 

以後はこういう事業所を避けるために

初めての派遣先を紹介されたときは

「手荒れしやすいので、手袋持参するので使っていいですか」って

確認してもらうようにしてました。

 

医療行為はダメとか、やり甲斐なさすぎ!

褥瘡の処置くらいはともかく、

たんの吸引だめとか看護師なのに医療行為に制約があります

できるのに、やれない・・・! っていうので

もどかしさを感じることがありますね。

そこを「ここは介護の場だから」と納得できないと

辛いんじゃないかと思います。

 

こんな人が向いてます

病院でバリバリ働くの好き!

急性期病棟の医療してる感が好き!

採血点滴大好き! 刺しにくい血管とか逆に燃える!

というかたには正直向いてません。

じゃ、訪問入浴にはどんな人が向いているかというと・・・

 

人の体をキレイにするのが大好き!!

病院でも入浴介助が好きだったというかた、

ぜひ訪問入浴へ(笑)

 

垢がいっぱい取れるとなんか嬉しい

患者さんをキレイにすることに燃える

というかたは天職だと思います。

(というか、これ私のことですけどwwwww)

 

細かな達成感が味わえる

1軒ごとに区切りがあるので

「どこまでも終わりがない」施設系とは違って

今日は何件回ってきたぜ!とか細かな達成感があります。

そんなのなんも達成してないよというかたは向いてませんが^^;

 

自分は一歩引いて利用者さんと介護士さんを立てられる

介護系全般にいえることですが

看護師は主役じゃありません。

あくまでも利用者さんと、介護するヘルパーさんが中心で

看護師はそれをサポートする役割だということを理解しなければなりません。

 

そんなのいやだ! 

看護師がヘルパーの言うこと聞かなきゃならないとか信じられない!

というかたは向いていないと思います。

 

 訪問入浴のお仕事はどこで探す?

わりとどこでも見つかると思います。

ハローワークでも、新聞の求人広告でも、

派遣会社でも転職サイトでも・・・

 

ネット上で登録&検索できる会社を紹介してますので

こちらの記事も参考にしてください☆

派遣会社の選び方/オススメの派遣会社はどこ?

派遣じゃなく普通に就職すると決めたら/看護師転職サイト

 

※単発派遣に関しては制限があるのでこちらの記事もごらんください

>>平成24年改正労働者派遣法で看護師単発派遣はどうなった? 

 

具体的には、訪問入浴のお仕事は以下の会社に多いのではという印象です。

MC─ナースネット(メディカルコンシェルジュ) ※全国対応

看護のお仕事派遣 ※関東・関西・東海地域対応(東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・京都・奈良・兵庫・愛知・静岡)

介護施設求人ガイド

ナイチンゲール

パソナメディカル

  

このブログの記事一覧はこちらです

>>サイトマップ(記事一覧)&このブログについて