〜派遣看護師という生き方〜お仕事体験談ブログ・派遣会社情報・コラム

臨床経験3年で派遣ナースになって10年のフリーターナースがお仕事体験談やライフスタイルコラムをつづるブログです。主に単発で健診・訪問入浴・ツアーナース・イベントナースをしていました。お仕事内容・時給・心構え・派遣会社情報等を知りたい方の参考になれば嬉しいです^^

派遣先の看護に疑問を感じた時、単発派遣ナースはもの申せるのか

偉そうなタイトルつけてますが、この記事はただの雑文です!

ただモヤモヤっとしちゃったことを書くだけで、結論もありません! と、先に申し上げておきますw 

 

先日、末期がんで母を亡くしたわけですが。

けっこうギリギリまで在宅で介護して、本当に最後の最後、脳転移から全身けいれんを起こすに至って入院となり、10日ほどで旅立つことになりました。

その、最後の入院中・・・私も気持ちに余裕がなかったのもありますが、病院の対応に納得のいかないことがありまして・・・それは「身体拘束」。

 

病棟で看護師として働いたことがあるかたならきっとご存知かと思うのですが、意思疎通ができなくて、せん妄なんかで暴れて、抜針や転落などなどいろんな危険があるときに拘束って、することがあるじゃないですか。

それ自体の一切を否定するつもりはないのですが、母の場合は脳転移からの意識レベル低下とてんかん。治療も特にすることはない。すでにがん末期で筋力も衰えており、自分で歩行することも困難。で、「ベッドから落ちるといけないから」「点滴抜くと危ないから」で身体拘束されまして・・・

それに対する主治医の説明が、ベッドサイドで立ち話。「とりあえずこれ(拘束の同意書)サインしてもらわないと入院できないんで」「家族が24時間見てられるなら拘束しなくていいんですけど」という雑さ。

 

ねえ、これ必要ある?

100歩譲って、せめて、ちゃんと場所と時間とって、リスクについて不安のないよう説明するべきじゃないの?

 

なんだかその「転倒・転落起こさないように、病院の責任を回避するために、ルーチンでとりあえず縛っとく、でも家族には本人の安全のためと言って納得させとこう」感が滲み出て、もう辛くて仕方なかったのです。

なんで、人生の最期に、ベッドに縛り付けられて過ごさなきゃならないのか。

 

でも、入院されてもらってるから、おかしいと思ったけど、強く反論できなかった。

家族の立場って弱いですよね。

でもじゃあ、自分が働いていて、おかしいと思ったら、言えるのか?

そして思い出しました。派遣で働いてた頃、褥瘡の処置が明らかにおかしかったけれど、患者さんの家族は主治医に言われたその間違った処置を信じていて、勇気を出して指摘した私の意見はスルーされたことを。

 

そのときあれっと思ったのは、「かかとの褥瘡部分は円座に乗せて」「なるべく乾かしてかさぶたにするように」という皮膚科医の指示・・・

ご家族は、そのジュクジュクの傷を、頑張ってドライヤーで乾かしておられたのです。

いやいやいや! それは、ダメでしょ!?

それはそれは言葉に気をつけて、指摘しました。

でも、主治医を信頼しきっているご家族にはまったく響きませんでした。

 

これはいち派遣ナースとしてはどうするべきだったのか?

自分が訪問看護師で、もっと信頼関係ができていれば聞いてくださったのか?

主治医に直接意見を言うことができたのだろうか?

それとも、ご本人は意識もなく寝たきりでおそらく苦痛もなさそうだったから、ご家族の主治医への信頼感を損なうようなことはするべきではないのか?

答えは見つからないままです。

 

考えることがね、多すぎますよね^^;

それで消耗しちゃってよくないな、と思うこともあります。

ただ、真摯に考えることはやめちゃいけない。どんな立場であっても、それだけは忘れないようにしたいと思うのです。